ミラクルデンチャー治療の流れ
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違和感が少なく、美しくしっかり噛める入れ歯を目指して
当院では、ただ「入れ歯を作る」のではなく「咬合再構築治療」を行っています。入れ歯を受け入れる口腔内をできるだけ好ましい咬合の環境にし、口腔内の細菌(むし歯や歯周病の原因菌)をコントロールし、初めて精密な義歯(入れ歯)が機能すると考えています。
そのために、患者さま一人ひとりに合った段階的な治療を大切にしています。特にミラクルデンチャーの製作においては、時間と手間を惜しまず、丁寧な工程を経て“世界に一つだけの義歯”をお作りしています。
【STEP 1】無料相談(カウンセリング)
まずは無料相談にて、お悩みやご希望をじっくりとお伺いします。
- 入れ歯には抵抗がある
- 人前で話すのが気になる
- 見た目に不満がある
- 入れ歯以外の手段がないか一緒に考えて欲しい
- 家族に入れ歯を知られたくない など
女性ならではのお悩みにも配慮して丁寧にお話をお聞きします。入れ歯ありきではなく、入れ歯以外の治療法(インプラントやブリッジなど)も選択肢として考慮し、費用や期間など、この段階である程度わかります。
【STEP 2】精密検査(口腔内の詳細チェック)
- レントゲン撮影
- 口腔内写真
- 歯ぐきや残存歯の状態、咬み合わせの検査
- 口腔機能低下症(50歳以上の方) など
必要に応じてCT検査を行い、顎の骨や歯の根の状態まで正確に把握します。
【STEP 3】基礎治療(むし歯・歯周病の治療)
義歯を長く快適に使うためには、お口の健康な土台作りが欠かせません。むし歯や歯周病があれば先に治療し、炎症や腫れのない状態に整えます。特に、残っている歯をできるだけ長く残すための歯周病治療が大切になります。
【STEP 4】仮義歯による咬合再構築治療
治療中に歯がない状態にならないよう、上記STEP3と並行して行うことが多いです。いきなり本番の義歯を作るのではなく、まずは仮義歯を作製し基礎装着していただきます。
ケースによっては、抜歯処理などをする前に、事前に型取りを行い、歯がない状態をシミュレーションした上で先に仮義歯を作製しておき、抜歯をした当日にすぐに入れ歯が入る「即時義歯治療」を行うこともあります。
- 咬み合わせ、咬合平面の回復
- 話しやすさや見た目の確認
- 日常生活での使用感の確認
を行い、必要な情報を集めます。
【STEP 5】リハビリテーション期間(義歯への慣れ)
仮義歯を使いながら、咀嚼・発音・顎の動きなどのトレーニングを行います。義歯のある生活に身体を慣らすことで、最終義歯のフィット感が大きく向上します。
【STEP 6】最終義歯(ミラクルデンチャー)製作工程
ここから、世界に一つだけのオーダーメイド義歯を製作していきます。
最終印象(精密な型取り)
歯ぐきや残っている歯、口腔粘膜の動きまで精密に記録します。
咬合採得(咬み合わせの記録)
自然な咬み合わせや顎の動きを正確に再現するための大切な工程です。
設計(ミラクル構造の構築)
審美性・安定性・機能性を考慮しながら、見えない位置の金属フレームの設計やクラスプ(入れ歯維持のための装置、フックやバネ)の配置を検討をします。
※設計は熟練の技工士と連携して行います。
金属フレームの製作
その方の口腔内や噛む力に合わせて、特殊金属を使い、歯ぐきにやさしく、外れにくいフレームを作ります。
試適(仮合わせ)
仮の状態で一度お口に合わせ、【フィット感】【咬み合わせ】【見た目】の確認 を行います。必要に応じて調整します。
最終仕上げ(人工歯と義歯床の作製)
人工歯を並べての色合わせ、ピンク色の歯ぐき部分(義歯床)を成形し、丁寧に研磨・艶出しを行います。
装着・最終調整
完成したミラクルデンチャーを装着し、痛みやズレがないかを確認しながら調整します。
【STEP 7】定期メンテナンス・アフターケア
装着後も、3ヵ月に1回の定期メンテナンスをおすすめしています。
- 義歯の擦れやゆるみのチェック
- 残っている歯や歯ぐきの健康管理
- 義歯の洗浄やリライニング(裏打ち)対応
- 銀イオンによる抗菌コーティング(自費)
を行い、長く快適にお使いいただけるようサポートします。
ミラクルデンチャーは、従来の入れ歯にありがちな「外れる・痛い・見た目が気になる」といった悩みを解消するために、細かいステップを踏み、入れ歯専門の技工士と連携しながら丁寧な工程で作られます。「もう入れ歯しかない」と思われている方も、「入れ歯であることを忘れる感覚」をぜひ体験してみてください。