ミラクルデンチャー症例103 (60代 女性)
当院で実施した入れ歯症例 女性 60代
製作したミラクルデンチャー
右上7 左上4567 右下76543 左下67 ミラクルフィット
治療の概要
年齢・性別 | 60代 女性 |
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治療費用 | ミラクルデンチャー(フィット5)右上7 左上4567 右下76543 左下67 770,000円(税込) |
治療期間 | 約12カ月 (約25回、他の治療も全て含む) |
想定されるリスク | ごく稀に金属アレルギーを発症する可能性があります |
入れ歯治療の解説
こちらの方も、よしはら歯科クリニックの吉原院長が監修する「女性のための入れ歯相談サイト」をご覧になり、お昼休みの無料相談にお越しになりました。
お昼休みの無料相談を最初に初めてからかれこれ10年ほどになります。
診療中は、どうしても複数の患者様の治療が平行していることで、途中でチェックのために一旦外れることがあったり、多くの方が出入りをする診療室ですと落ち着いてお話を伺うことができなかったことが、これを始めたきっかけでした。
お昼休みは、他の患者様がいないので、とても静かな時間です。スタッフも休憩に入っているため、治療はできませんが、お話を伺ったり、説明をさせて頂くことは十分に可能だと思いご案内したところ、思いのほか多くの方の相談があり、かれこれ10年続けてきた次第です。
入れ歯というと、どうしても相談しにくかったり、意外と相談できる歯医者が少なかったりすることが解ってきました。直接治療することももちろん大切なのですが、これまでの経緯やお口の悩みをしっかり理解させて頂かないと、その方に合った問題解決はできないと考え、治療しながらではなく、最初にしっかりと相談の時間を設けて、それが、本当の意味での治療に活かされていくと確信している現在では、この相談の時間をより大切にしています。
それが、結果として治療にならなかったとしても、お悩みが少し軽くなったり、納得して次に進んでくれることに大きな意味があると感じています。
こちらの方は、下の歯の前歯のブリッジ治療をしていたところが、歯周病や噛み合わせの影響で良い状態ではありませんでした。しかし、この歯を残すのための方法を患者様と一緒にいくつか検討しました。その結果が、前歯にあまり負担のかからない目立たないタイプの入れ歯として、万が一ダメになっても人工歯を継ぎ足しができるような設計としました。
採用したミラクルデンチャーは、よくある針金の銀のフックを使いません。中に金属で補強された歯ぐきと同様なピンク色のレジン(歯科用プラスティック)が、フックの代わりなります。これは、点や線で入れ歯を支えるのではなく、知恵の輪のように少し複雑ですが、斜めから支える歯を面で被せるようにカチッとはめ込みます。このことで、歯が入れ歯を支え、入れ歯が歯を護るような相互作用があります。
今回は治療用入れ歯(仮義歯)の段階で、ミラクルフィットⅢというタイプでリハビリを期間を置き、ここで細かな調整、お口が新しい入れ歯に慣れる時間を取り、最終義歯である耐久性が高いミラクルフィットⅤへと移行していきました。おかげ様で、どんな物でも食べられるようになり食生活が変わり、大変喜んで頂けました。